初の海外進出は意味がなかった?展示会・見本市に出展するメリットとは
海外進出のはじめの一歩として、まず思いつくのは「展示会・見本市」ではないでしょうか。しかし、「コストや時間もかけた割に意味がなかった」という経験談が出回っているため、「展示会や見本市に出るメリットは本当にあるのだろうか?」と、興味はありながらも、実際の出展に踏み出せずにいる企業も多いでしょう。展示会や見本市は、上手く利用すれば、大変効率よく海外でビジネスを成功させる手段となります。ここでは、海外の展示会・見本市に出展するメリットをまとめました。
海外の展示会・見本市のメリットは?
メリット① 時間と手間をカットできる
滞在期間の限られている海外での営業周りは、訪問できる企業数は限られています。それ以前に、海外の企業にアポを取ろうとメールを送っても、返信すら来ないことも少なくありません。展示会や見本市では、その業種の専門であるバイヤーが一同に会するため、商談のチャンスを容易に得ることができます。また、展示会や見本市の場で直接のセールスに繋がらなかったとしても、商品に触れてもらい、名刺交換をして顔を合わせた相手なら、信用関係も築きやすく、今後のセールスに繋げられる可能性も高くなります。
メリット② 市場リサーチが可能
展示会・見本市では、当然のことながら現地の企業や、別の国の企業も出展しています。他のブースと比べることで、自社のブースの反省点が見えてきます。自分の目で見て、肌で感じることは、実際に海外の展示会・見本市に出たからこそ得られる生の情報です。反省点は次回の出展や、先々の商品開発やサービスの向上に生かせることでしょう。また、他の出展者をライバル視するだけではなく、パートナーとして業務提携できるかも?といった視点で見てみるのも良いでしょう。
メリット③ コストとリスクを軽減できる
中小企業にとっては、決して安いとはいえない展示会・見本市の出展料ですが、海外にいきなり店舗やオフィスを構えるということに比較すれば、明らかにリスクを回避できます。それでもコストに余裕がないという場合は、グループでの出展など、同業の仲間とブースをシェアするという方法もあります。
メリット④ 助成金や補助金が支給される
海外の展示会・見本市に出展する場合は、必ずしもというわけではありませんが、政府や地方自治体等から、助成金や補助金を受け取れることがあります。地元の企業や団体の海外進出を促進したいと考えている地方自治体は多いため、申請が可能かどうか、一度調べてみる価値は十分にあります。
メリットを生かしてチャンスを掴むには?
このように多くのメリットがある海外の展示会・見本市ですが、出展してみて思うように効果が出ない例もあります。しかし、そういった失敗の裏には、事前の準備やリサーチの段階で見落としている部分がある場合がほとんどです。次の記事では、そういった失敗をしないために、具体的な成功例や失敗例をご紹介していきます。 次の記事を読む↓海外の展示会・見本市「成功例&失敗例」から学ぶ出展のコツ